桜井食品が取扱う “カカオ” について

 地元の新聞にカカオ豆の栽培について日本企業の取組みが不十分との記事があり、桜井食品にも問合せがありました。桜井食品が取扱うオーガニックココアの原料であるカカオは、フェアトレードで環境に良い有機栽培のカカオであることをお知らせ致します。

(2021年2月14日 岐阜新聞掲載)

数年前に桜井食品の社長が自らカカオ生産地であるドミニカ共和国へ行き、カカオ農場を視察した際の写真と共に、現地の様子とフェアトレードについてご説明致します。

◇農場の入り口◇

 鶏が放し飼いされていて、農園内で自然繁殖しています。鶏は自由に草を食べて暮らしています。殺虫剤や除草剤などの薬剤等が使用されていない事がわかります。

◇カカオの畑◇

↓バナナ
↑カカオ

 畑ではバナナとカカオが一緒に育っています。バナナの大きな葉がカカオの木を半日陰で直射日光が当たりにくい環境にしてくれています。もちろんこのバナナは食べる事ができます。
 写真の右手前がカカオ、大きな葉がバナナです。

 植林用のカカオです。
 カカオの葉は朴葉の形に似ています。

◇カカオの実◇

 木の枝はもちろん、幹にも実をつけます。

 ラグビーボールのような形で、カカオポッドと言われています。

 硬い殻の中に、白色のカカオ豆があります。

◇自然発酵と乾燥◇

 自然発酵をし、さらに乾燥させます。白かったカカオ豆がチョコレートのような色になります。

 
カカオが詰められた袋の右上にオーガニックの印があります。

◇フェアトレード(FLO)◇

この農園ではフェアトレードの仕組みで発酵カカオ(発酵させた後に乾燥させたもの)を農家から買い取っています。価格はニューヨークの国際市場で決められた公正な価格です。写真のラベルはフェアトレードの証です。

 発展途上国が抱える問題の一つ、「児童労働」があります。その温床の一つとして明らかになっているのがカカオ農園です。国際フェアトレード基準では、児童労働を禁止し、安全な労働環境を保証しています。「貧困」の連鎖を断ち切る為、持続可能な生産と生活を支えるフェアトレード価格を設定しています。フェアトレードにより生産者が適正で安定した収入を得られれば、子供を働きに出すようなこともなくなります。また、フェアトレードでは環境面でも基準が定められており、森を破壊したり、危険な農薬を使うことなく自然環境を守りながら生産されているのです。

◇桜井食品へ◇

 フェアトレード価格で買い取った発酵カカオはオランダに運ばれ、工程を経て、ココアパウダーになります。そして桜井食品に輸入されます。

 桜井食品が自信をもって取り扱うオーガニックココア。品質へのこだわりはもちろん、現地の農家の方々の暮らしが安定し、持続可能な発展をしていく事を応援しています。また、消費者の皆様が桜井食品のオーガニックココアを買うことによって、国際社会に貢献していることに繋がります。

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