#01 桜井食品とは

明治43年(1910)から食の歴史が始まる。

明治43年(1910)から食の歴史が始まる。

桜井食品について教えてください。

昭和40年から無添加・無着色食品をスタート

桜井食品株式会社は岐阜県山県郡保戸島村(現在の関市側島)において、明治43年11月に現社長の祖父の兄が製麺機械を購入したのを事業開始年としています。その後、大正8年4月に現在の関市本町8丁目に移転し製粉・製麺をして近郊まで配達をしていました。太平洋戦争の間は同業者が合同で製麺を行い食糧統制の中で麺類を配給していました。昭和40年からは着色や漂白をしない麺類の製造に転換をし無添加食品のお店へ販売を開始しました。

昭和40年から食への安全にシフトしているのはかなり前衛的ですね。

そもそも当時は無添加の小麦粉がなかったので大変でしたね。長野県の業者に無理いってつくってもらいました。

昭和40年から無添加・無着色食品をスタート

桜井食品

なぜ添加・着色が当たり前の時代に無添加・無着色を?

先代のこだわりですね。体にやさしい食品であるべきで、無添加・無着色にするべきだと。人工着色料や漂白剤の使用が健康に対して良くない影響を与えるという事を学んだことによります。

先代の教訓が生きているわけですね。

そうですね。そして昭和53年に桜井食品株式会社を設立して有限会社から製麺業を引き受けています。平成10年には米国の有機認証団体OGBAにより有機認定を受け、有機麺類を米国へ輸出しました。

オーガニック認定、有機JAS認定でさらに安全へ。

桜井食品 有機JAS

OGBAというのはオーガニックの資格ですか?

OGBAはオーガニックの米国の国際認定機関ですね。そこから認定を受けて米国に輸出をしました。平成14年には日本の有機JASによる認定を受けて有機食品の製造、小分け、輸入を行っています。

有機JASというのは日本のオーガニックの法律ですね?世界と日本の両方でオーガニック認定を取得されていると?

そういう事になります。

認定機関が認めた食品なら安心して食べる事ができますね。

自社農場で有機農産物を栽培

最近はどうでしょうか?

平成17年には岩手県に約60000㎡の農地を取得し、全面積で有機栽培をおこなっています。

自社農場?栽培されているのでしょうか?

栽培しています。小麦、大豆、そば、大麦ですね。

なぜ自社農場なのでしょうか?

有機農産物を国内農家は病気や収穫量への心配から作りたがらない場合があります。そして規模が小さい場合が多く、自分たちでやってしまおうと考えたわけです。また、モデル農場として見ていただきたいという思いから始まっています。

製造・加工だけではなく、有機栽培をして、かつ海外の有機食品の輸入・輸出もされているのですね。

そうですね、色々手広くしています。かなり珍しい食品会社だと思います。(笑)

桜井食品は100年以上の歴史があり、食の安全に古くから取り組まれ、栽培・製造・加工・輸入・輸出と幅広く手がける食品会社なんですね。次回はオーガニック食品についてもう少し詳しくお聞かせください。本日はありがとうございました!

こちらこそ、どうもありがとうございました。

2012.8 インタビュー:桜井社長 インタビュアー:ティークリエイト高木

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