キャロブパウダーとは?
キャロブとは地中海地方で古くから栽培されている マメ科の植物でイナゴ豆とも呼ばれます。キャロブの実は大きい鞘(さや)に入っていますが、種子である豆を取り除いた後の、鞘の部分を焙煎して粉末にしたものがキャロブパウダーです。種子からはアイスクリーム、ゼリー、プリン等の増粘剤 として利用されるローカストビーンガムが得られます。暖かい気候で育ち、キャロブの木の高さは12mにも達します。主な栽培地域はイタリア、スペイン等の地中海沿岸とメキシコやアメリカ合衆国、インド諸国、南アフリカ、オーストラリアや中近東を含む世界の多くに広がっています。
キャロブの歴史はとても古く、古代エジプト時代から甘味料として用いられていたとされています。洗礼者ヨハネは砂漠を越える間、キャロブの種子に蜂蜜を混ぜ合わせたものを食べたという伝説から “St.John‘s bread”(聖ヨハネのパン)とも呼ばれています。
お菓子の材料に使われています
キャロブパウダーは風味がココアに似ていることから、ココアやチョコレートの代用品としてケーキ、クッキー、飲料などのお菓子作りに使うことが出来ます。キャロブの果肉自体が自然の甘味を持っているので、ココアの代わりに用いるときには砂糖の量をレシピの半量にするのがコツです。また少々水に溶けにくい性質ですから、少量の熱湯を加えて混ぜると溶けやすくなります。シナモンやミントとの相性も良いです。
キャロブクッキーの作り方(直径2㎝、約20枚分)
① Aを混ぜ合わせてふるいにかける。
② ①の粉にハチミツとオリーブ油を加えて、ゴムベラで切るように混ぜる。
③ そぼろ状になったら生地の状態を見ながら豆乳を加えて、ひとまとまりにする。
④ 生地を四角にまとめ、また板の上にのせて麺棒で3㎜の厚さに伸ばす。
⑤ 生地を方で抜き、クッキングシートを敷いた天板に並べる。
⑥ 160℃のオーブンで20~25分焼く。